JA共済連青森は2018年12月7日(金)、将来を担う農業後継者の育成支援を目的に、青森県営農大学校(上北郡七戸町)へガラス温室かん水施設装置一式を寄贈しました。
 JA共済連青森では、今まで担い手対策・農業者支援に直結した取組みがなされていなかったこともあり、県営農大学校へ相談した結果、ガラス温室内での散水作業の効率化と散水量のバラつきの解消について検討していたと聞き、今回の寄贈に至りました。

 同校が野菜や花を育てているガラス温室のA棟、B棟、C棟の3棟に設置されたこのかん水施設装置は、頭上配管型のスプリンクラーで広範囲に均一な散水ができます。また、液晶コントローラーや近距離無線通信規格「Bluetooth」を搭載しているため、同規格対応のスマートフォンやタブレット端末を無線で接続する専用アプリを使うことで、1日4回までのかん水時間を設定、制御することができ、作業の効率化も見込まれます。

 県営農大学校で行われた贈呈式では、JA共済連青森の小山主税本部長が「農業従事者の高齢化などによる労働力不足が深刻化している中で、JA共済として担い手の役に立ちたい。県の農業発展のため、ここで学んだことを地元に帰っても役立ててほしい。」と挨拶しました。
 同校の秋本実校長は「営農大の実践力向上に役立てて行きたい」と話し、小山本部長から目録を受け取られました。続き、同校の学生を代表し、畑作園芸課程1年生の齊藤丈一郎さんが「農業の現場は高齢化と従事者の減少が進んでいます。将来、私たちが農業に就いた時に、毎日の作業を自動化できれば、とても有効で効果的です。大切に使用させていただきます」とお礼の言葉を述べられました。
 その後、式に出席した関係者・学生らを対象に、ガラス温室で実際の操作方法の説明を行いました。

 JA共済連青森として、担い手対策や農業者支援に直結したガラス温室かん水施設装置の寄贈は、今回が初めての取組みでした。今回寄贈した装置は翌年の春から実際に使用していただくことになりますが、これを機に、県営農大学校の卒業生が、将来の農業の担い手として活躍して欲しいです。JA共済連青森では、これからも将来の農業者育成のための支援を継続していきたいと考えています。

2018年12月