鹿児島県地域貢献活動のご紹介

県内の食害被害対策支援に向けイノシシ捕獲用罠箱を製作・設置

圃場近くに設置したイノシシ箱罠。すでに成果をあげています

大型のイノシシ箱罠の設置は大仕事。数人で協力し合い、一生懸命組み立てました

島内の圃場周辺に全4基のイノシシ箱罠を設置しました

 JA共済連鹿児島は令和2年8月に、徳之島におけるイノシシによるサトウキビや馬鈴薯など農作物の食害被害対策として、イノシシ捕獲用罠箱の製作・設置による害獣駆除活動を支援しました。

 徳之島では近年、基幹作目であるサトウキビのイノシシによる食害が深刻な問題となっており、特に今年は、島内各地域で甚大な被害が発生しました。害獣被害により生産農家の生産意欲が減退するなど、島内のサトウキビ生産を取り巻く環境は厳しい現状にあります。このような状況を踏まえて、JAのサトウキビ部会は地元猟友会と協力し、1頭でもイノシシを減らして生産農家の生産意欲向上・反収向上を図ることを目的に、イノシシ箱罠を4基製作し、圃場近くに設置しました。

 4基のうち、先に設置した1基からは4頭が捕獲できたことが確認され、生産農家の皆さまからは安堵の声をいただきました。本取り組みの成果を通じて、皆さまの生産意欲向上に役立っていることを実感でき、嬉しく思っています。

 JA共済連鹿児島は、これからもさまざまな活動を通じて、皆さまが安心して暮らせる地域づくりに貢献してまいります。

令和2年8月

次世代の農業を担う子どもたちに向けた「JAあまみ知名事業本部 ポテトスクール」を実施

種芋を切る生徒たち。地元の特産であるバレイショ種芋を使用しています

生徒全員で種芋を植え付け。真剣に取り組む姿が印象的でした

作物の手入れも生徒自らが行いました

待ちに待った収穫! たくさんのバレイショが実りました

収穫後の試食。自分たちが育てたバレイショは一味違います

 JAあまみ知名事業本部は、2018年11月9日(金)から、知名町内の小中学校(小学校4校・中学校2校)で「JAあまみ知名事業本部 ポテトスクール」を実施しました。この活動は、地元の特産であるバレイショ種芋と肥料をJAが無償提供し、児童・生徒の皆さんに種芋切りから植え付け、育成から収穫まで沖永良部の農業を年間を通じて体験してもらうもので、子どもたちへの食農教育や新規就農者・後継者育成を目的としています。

 年間を通じた農業体験では、農業の楽しさだけでなく、暖冬で雨が多く腐れイモが多かったことや雨で掘り取り日が延期になるなど、農業の大変さも子どもたちに伝えることができました。体験した生徒からは「これからは、農家さんが一生懸命つくってくださった農産物を今まで以上に感謝の気持ちをもっていただきたい」などの声が聞かれ、作物を収穫する喜びや地場産食材のおいしさを知り、安心・安全な食に対する子どもたちの認識を高める機会となりました。

 私たちは、子どもたちが自分たちの手で農作物を育て、収穫し、その食材のおいしさを味わう一貫した農業体験により、農作物をつくる農家の苦労や喜び、食の大切さを知るきっかけになることを願っています。JA共済連鹿児島は、これからも未来の地域農業を担う次世代に向けた取り組みを支援してまいります。

2018年11月~

子どもやシルバー世代の安心・安全に向け、交通安全資材・防犯資材を寄贈

贈呈式の様子。JA共済連鹿児島 大黒本部長から県警察本部 山下交通部長へ目録を手渡しました

寄贈した交通安全・防犯資材。地域の子どもやシルバー世代の安心・安全な暮らしに役立つことを願っています

交通安全VR「Dri-VR」のデモンストレーション。実際に起こりやすい交通事故のシチュエーションが映し出されます

寄贈した交通安全VR「Dri-VR」。リアルな映像で交通事故の怖さを追体験することが可能です

 JA共済連鹿児島では、JA共済が実施する交通事故防止啓発活動・防犯活動の一環として、毎年春と秋の年2回、県警察本部、県交通安全協会および県防犯協会に向けて交通安全資材・防犯資材を寄贈しています。この活動は、子どもやシルバー世代の交通事故防止や暮らしの安全に役立つことを目的としているもの。今年度は2018年9月21日(金)から始まる「秋の全国交通安全運動」を前に実施され、9月19日(水)、鹿児島県警察本部(鹿児島市)で贈呈式を行いました。

 贈呈式では交通安全教育のための交通安全VR“「Dri-VR」(仮想実体験型交通安全VR)”や“反射機能付きLEDライト”といった交通安全資材のほか、“安全ワイヤーロック”などの防犯資材を贈呈。JA共済連鹿児島の大黒本部長は「寄贈させていただく資材が、児童生徒や高齢者の方々が交通事故にあわない・あわせないように交通安全意識の高揚と交通事故防止や防犯の一助になればと願っています」とあいさつし、県警察本部 山下交通部長へ目録を手渡しました。

 式の後には、今回寄贈した交通安全VR「Dri-VR」のデモンストレーションを実施。「Dri-VR」は、実写映像の臨場感をもったバーチャルリアリティを使用して交通事故の怖さを追体験する“スケアード・ストレイト方式”により、実際に起こりやすい交通事故のシチュエーションを学ぶことができます。安全運転のポイントを多くの方に学んでいただくことで、悲惨な交通事故が少しでも減らせるよう、広く活用していただけることを願っています。

 JA共済連鹿児島は、今後も地域に根ざしたさまざまな活動を実施し、皆さまが安心して暮らすことのできる地域社会づくりに県下JAとともに取り組んでまいります。

2018年9月