愛知県といえば、「名古屋城」「名古屋メシ」「トヨタ自動車」のイメージが強いですが、今回はそれ以外の部分にスポットを当ててみたいと思います。
愛知県は日本のほぼ中央に位置し、西部には木曽川によって作られた、全国でも有数の広さを持つ濃尾(のうび)平野があります。中央部には矢作川に沿って岡崎平野が、東部には豊川下流に豊橋平野が形成され、南部には中部国際空港につながる知多半島、「椰子の実」の歌の舞台となった渥美(あつみ)半島が伸びています。また北部は１０００m級の山々を擁する山地となっています。
この恵まれた自然環境を活かし、自動車産業のみならず第一次産業も盛んでバランスのとれた産業構造となっています。農業では農業産出額３,０１０億円で全国第７位（２０１４年）となっています。特に花卉の栽培が盛んで、きく、ばら、シクラメン、洋蘭といった品種を栽培しており、１９６２年以来全国第１位（２０１４年）で、園芸、畜産部門は全国でも上位を占めています。漁業については、あさり、くるまえび、養殖うなぎなど全国上位を占める魚種が多くあります。