高知県は南に黒潮洗う太平洋、北に山々が連なる四国山地、青い海と山の緑と豊かな自然に恵まれたところです。
　平野部ではハウス栽培、山間部では茶や肉用牛の生産など、地域の特性を活かした農業を展開しており、中でもミョウガ、ナス、シシトウ、生姜、ニラ、ユズなどの農産物は全国第１位のシェアを誇るなど、園芸王国でもあります。
　また、太平洋に面しているため漁業も盛んで、いつでも新鮮な魚が食べられます。中でも高知といえばやはりカツオが有名で、刺身やたたきなどは高知自慢のグルメです。
　そして、そのグルメと同じく愛されているのがお酒です。高知県のお酒の飲み方の特徴に、「献杯」「返杯」というものがあります。まず、目下から目上の人に杯を差し出し、敬意を表してお酒をつぐ。これを献杯といいます。つがれた人は、差し出された杯をすぐに飲み干し、お酒をついで返す。これが返杯です。つがれた人は、やはり飲み干し、これが延々と続いていきます。一度宴会が始まると、皆一所に留まらず、献杯、返杯の応酬となり、大いに飲んで楽しみます。美味しいグルメと楽しいお酒を堪能しに、ぜひ一度高知県にお越しください！
　高知城下町を東西に走る追手筋では、毎週日曜日に「日曜市」という街路市が開かれます。日曜市が初めて開催されたのは、今から３００年も前の江戸時代。約１.３kmにわたって、約５００店が並ぶ青空市で、１日の人出が約１万７０００人と、その規模、歴史とも日本一です。ここでは、高知を代表する生姜・フルーツトマトなどの野菜や果物、しらす・干物などの海産物、そのほか高知産食材をふんだんに使った田舎寿司、いも天、冷やしあめなど、ありとあらゆる高知の名産品・特産品が取り扱われ、土佐弁の飛び交う人情味あふれる素朴さで高知を代表する観光名所となっています。