JA共済連山梨は、貧困世帯やひとり親世帯へ食糧品支援を行うNPO法人 フードバンク山梨に対し、職員の家庭で余った食糧品と、職員からの募金で購入した米やレトルト食品、お菓子などを、毎年、学校給食がない夏休み・冬休み期間の7月と12月に寄贈しています。職員からの「お葬式の香典返しなどでもらう調味料等が家庭で余っている」という話があり、それならばと寄付先を探す中でフードバンク山梨の活動を知ったことをきっかけに活動を開始し、以来、10年以上にわたって職員全員で年2回取り組み、12月で21回目の寄贈となりました。職員からの寄贈も回を重ねるごとに増え、今年度は200㎏以上の食糧品を寄贈することができました。
寄贈式では、JA共済連山梨運営委員会の会長からフードバンク山梨の理事長へ目録を手渡しました。寄贈式の様子は新聞やニュースで紹介され、地域の皆さまに本取り組みを広く認知いただくこともできました。
私たちが活動を始めた当時、フードバンクへの食糧品寄贈は限定的な活動でしたが、現在は多くの企業や学校がフードドライブ活動に参加し、支援の輪が広がっています。その一方で、近年は、コロナ禍で支援が必要な家庭が増えたり、休校により給食の機会が失われたりすることで、今まで以上に食糧品支援が求められていると聞きます。
JA共済連山梨は、この取り組みが、日本の食を守る根本的なJAの役割や相互扶助の理念について職員が考える機会になることを願うとともに、豊かな地域社会づくりをめざして本取り組みを継続してまいります。
2021年7月・12月