一般自動車に比べて速度が遅いトラクターは、後方から接近する一般自動車に追突される危険性が高いため(特に夕方から夜間)、平成25年度から安全鑑定を受検するトラクターには、低速車マーク(SMVマーク)の装備が義務づけられました。低速車マークは優れた反射性能で後方から接近する車両に早期発見を促し、追突事故を回避するためのもので、国際規格で大きさ・形状などの基準が定められています。
JA共済連北海道では、平成25年型以前のトラクターにも同様の安全性を提供することを主な目的として、平成29年度、トラクター等に装着する低速車マーク50,000枚をJAを通じて配布しました。あわせて平成29年11月から平成30年3月末までの期間、低速車マークの装着を周知するためのテレビ・ラジオCMの作成、日本農業新聞や農業系雑誌への独自チラシの掲載を通じて農作業事故防止の啓発活動も徹底しています。
北海道では、農作業事故の根絶に向けて、農林水産省・北海道庁・各農業機械メーカー・JAグループが委員である北海道農作業安全運動推進本部実行委員会や、その付属組織のMMH運動推進小委員会で協議を重ねています。
特にMMH運動は「交通ルールと運転マナー(M)を守る」「追突事故防止のための低速車マーク(M)の装着」「もしもの事故のため労災保険(H)等への加入」と、農業者自らが安全な道路走行等に努めるための活動であるために、両委員会の委員であるJA共済北海道としてその一助となるべく、組合員戸数分の低速車マークを提供したものです。
JA共済連北海道は、組合員・地域住民が安心できる生活環境づくりに貢献するため、今後も交通事故対策活動に取り組んでいきます。
平成29年11月~