群馬県は、県の形が羽を広げた鶴が舞うシルエットに似ていることが特徴で、県の中心を利根川が流れ、西北部にかけては活火山で有名な浅間山をはじめ、榛名(はるな)山・赤城山・妙義山の上毛三山(じょうもうさんざん)や谷川連峰など雄大な山が連なります。尾瀬や「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる「吹割れの滝」や、館林市の「つつじヶ岡公園」、「たんばらラベンダーパーク」のラベンダー畑など、豊かな水と緑・花が作り出す美しい自然が溢れる県です。
　また、日本三大名湯の一つ草津温泉をはじめ、伊香保温泉や水上(みなかみ)温泉、川の底から湧き出る温泉をせき止めて入る尻焼温泉など、様々な泉質の温泉が県内各地に点在します。
　元日の風物詩であるニューイヤー駅伝（全日本実業団対抗駅伝競走大会）は、１９８８年の第３２回大会から群馬県を舞台に開催され、７区間、全長１００kmにわたる選手たちのデッドヒートがテレビ画面で繰り広げられます。
　この時、選手の行く手を阻むのが赤城颪（あかぎおろし）です。赤城山の方角から吹くことが語源の、冬の関東平野に吹く北風「空(から)っ風」で、夏の雷と並ぶ群馬・上州の名物です。
　時には厳しい自然環境ですが、１年を通じて晴天が多く、冬でも農作業を行うことができます。また、世界遺産「富岡製糸場」に見られるように絹産業や織物が盛んだったことから、昔から女性の働き手が多く、「かかあ天下」も「空っ風」と同じく上州名物と言われます。「かかあ天下」というと一見、「怖い女性」と思われがちですが、実は「働き者」というのが本来の意味のようです。
　群馬の名物グルメに、小麦粉を使った料理がたくさんあります。水沢うどんや館林うどん、おきりこみ、黒い麺が特徴の太田焼きそばなどがあります。また、スパゲッティを扱うお店も多く、ファミリー向けから本格イタリアンまで、ボリュームがあってリーズナブルなのが特徴です。
　四季折々の自然を楽しみながら美味しい料理や温泉を堪能できます。ぜひ群馬へお越しください。