2帖~10帖の大凧をはっぴ姿の市民が勇ましく揚げる!
浜松市内の170を超える町による壮大な凧揚げ合戦が行われる「浜松まつり」。今からおよそ450余年前に、当時の浜松を治めていた引間城主の長男誕生を祝って城中高く凧が揚げられたことが起源とされる浜松まつりは、浜松っ子たちの思いによって現代まで受け継がれた“市民のお祭り”です。3日間のお祭りの中で、最も盛り上がるのが2日・3日目に行われる「糸切り合戦」。各町が大凧を揚げた後、相手の凧を落とすべく、互いの凧糸を絡ませ、こすり合わせます。「ヤイショ、オイショ」とかけ声を発しながら、巧みな糸さばきによって行われる空の合戦は迫力満点です!
夜になると、提灯の光を輝かせた御殿屋台(ごてんやたい)が市内を巡行
日が沈みあたりが闇に包まれる頃、お祭りは各町が趣向を凝らし精巧な彫刻を施した屋台が通りを華やかに彩る、夜の部へと移行します。市内各所から集結する屋台の数はなんと3日間で80台以上!各町内の子どもたちが屋台に登り、太鼓や鼓(つづみ)、鉦(かね)、笛の音を高らかに奏でます。町ごとに異なる祭り囃子(ばやし)がきらきらと輝く屋台の引き回しに華を添える風景は、とても優雅で幻想的。昼と夜、2つの魅力を持った浜松まつりをぜひお楽しみください。