神獣「亀蛇(きだ)」が舞い踊る!

獅子や神馬(しんめ)など40もの出し物が約1.5kmにもおよぶ行列をなし、町中を練り歩く「八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)」は熊本を代表するお祭りです。九州三大祭りの一つで、平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。このお祭りは、今から約1300年前に中国から妙見神が亀蛇に乗って八代に上陸したという故事にもとづいて、江戸時代中期に始まりました。お祭りの人気ものである「亀蛇」(愛称・ガメ)は、体は亀、首は蛇という想像上の動物。胴の大きさは畳約4枚分、重さはなんと100kg以上!ユーモラスな妙技を披露しながら、会場を走り回ります。

水しぶきを上げて駆け抜ける「馬追い」は壮観!

見どころ満載の「八代妙見祭」の中でも、勢子(せこ)と呼ばれる若い衆が神馬や飾馬と共に走り、コントロールしながら疾走する「馬追い」は大迫力!振り払われまいと、必死の形相で神馬や飾馬にくらいつく様子に圧倒されます。他にも、大きな傘の上に商売繁盛・不老不死・天下泰平など人々の願いが込められた装飾を施した「笠鉾(かさぼこ)」や、勇敢で迫力ある姿で舞う「獅子」など、数々の出し物が登場。見ごたえ十分の時代絵巻をぜひ体感してみてください!