熊本県郷土料理レシピ

熊本からしれんこん

カリッとしたれんこんから、パンチのきいたからしみその味わいがとけ出す

作り方1はこちら

材料(2人前)

  • れんこん(大)1節(300g)
  • 溶き卵1個分
  • おから50g
  • みりん小さじ1/4
  • 白みそ大さじ2
  • 和辛子粉大さじ1 1/2
  • 薄力粉大さじ3
  • 大葉2枚
  • きなこ小さじ1 1/2
  • 少々
  • 揚げ油適量

作り方

  • れんこんはたわしでこすって洗い、節を切り落として長さ10cmほどにととのえる。酢を加えた熱湯で10分ゆで、ざるに上げて皮が乾くまで乾かす。和辛子粉はぬるま湯大さじ1 1/2(分量外)で練り上げ、和辛子を作る。
  • 小鍋におからを入れて弱火にかけ、みりんを加えて煎(い)る。白みそ、きなこ小さじ1/2を加えて練り合わせ、火を止めてのばす。1の和辛子を加えて練り合わせ、れんこんの切り口を鍋に押しつけるようにして穴に詰める。
  • ボールに溶き卵を入れて薄力粉ときなこ小さじ1を加え、混ぜ合わせる。
  • 小さめの揚げ鍋にれんこんがかぶるくらいの油を中温(180℃。乾いた菜箸の先を鍋底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度)に熱し、れんこんを3にくぐらせてからこんがりときつね色になるまで中火で6分ほど揚げる。
  • 器に大葉を1枚ずつ敷き、4を厚さ7mmに切ってのせる。

料理説明

熊本県の冠婚葬祭に欠かせない名物料理。始まりは江戸時代、熊本藩主の細川忠利が病弱だったため、滋養強壮を目的とした献上品として作られたといわれます。切り口が細川家の家紋「九曜紋(くようもん)」に似ていたため門外不出の料理とされていましたが、明治時代に入ってから製法が広まり、今では酒のつまみやご飯のおかず、土産物として多くの人に愛されています。

熊本いきなり団子

あんことさつまいもの素朴な味が、塩けのきいた生地に包まれた甘しょっぱい団子

作り方1はこちら

材料(2人前)

  • さつまいも1本
  • 市販のこしあん200g
  • A
  • 薄力粉200g
  • 小さじ1/2
  • 1/2カップ

作り方

  • さつまいもは皮を厚めにむき、厚さ1cmに切る。
  • 生地を作る。ボールにAを入れ、生地がまとまって耳たぶくらいの堅さになるまで混ぜ合わせる。堅ければ水(分量外)を小さじ1ずつ加えながら再び混ぜ合わせる。10等分して丸め、直径12cmほどの円形にのばす。
  • こしあんを10等分して丸め、生地1枚にこしあん1/10量、さつまいも1切れをのせる。生地をのばしながら包み、生地をつまんで閉じる。残りも同様に作る。
  • 蒸気の上がった蒸し器に数カ所穴をあけたオーブン用シートを敷き、2の閉じ目を下にして並べ入れる。竹串を刺してすっと通るくらいになるまで25分ほど蒸す。

料理説明

熊本の古い方言で簡単・手軽を意味する「いきなり」、「いきなり」客が来てもすぐに作れるなど、名前の由来は諸説ありますが、「すぐに作れる」ことが特徴の郷土菓子。昔はさつまいもを生地で包んで蒸しただけの簡単なものでしたが、最近はあんこを加えたものが主流で、もちもちした食感の生地とほくほくのさつまいも、あんこの甘さが絶妙なおいしさです。