情緒溢れる田植歌と、優雅な田植えに魅了される!
のんびりとした田植歌に合わせて、総勢100名で行う日本一の田植え祭り「壬生(みぶ)の花田植」をご存知ですか?世界無形文化遺産にも指定されたこのお祭りは、稲作の平穏と豊穣祈願や、重労働である田植えを楽しく陽気に乗り越えるために江戸時代に始まったといわれています。サンバイ(音頭取り)の音頭に合わせ、早乙女と呼ばれる女性たちが苗を植える姿は、一度は味わっていただきたい優美さ。また、朝歌・昼歌・晩歌に分かれる田植歌は「四万八声」と言われるほど曲数が豊富!趣の違う数々の田植歌を聴き比べてみるのも面白いかもしれません。
豪華な装飾をまとった、見ごたえ十分の「飾り牛」!
もう一つの見せ場は、色とりどりの装飾で美しく飾りつけられた飾り牛の「代掻き(しろかき)※」!「牛追い」と呼ばれる人が牛を自在に操り、10数頭の飾り牛が行列をなして田んぼを耕します。会場では「壬生の花田植」に関する説明やエピソード、牛の解説などがアナウンスされるので、初めて花田植を見る方も楽しめます。飾り牛を間近で見たい方は、壬生神社から会場までを飾り牛が練り歩く「飾り牛の道行」を観賞するのもおすすめ!兜や龍をかたどった金襴豪華な花鞍をぜひ間近でご覧ください。
※田植えのために、田んぼに水を入れて土を砕いて掻き混ぜ、土をならす作業