風のように駆ける勇猛果敢な騎馬武者たち！
甲冑を着た騎馬武者が馬をあやつり、さまざまな行事で競い合う「相馬野馬追」。相馬氏の遠祖である平将門が行っていた軍事訓練と、馬を神前に奉納していたことに由来し、その歴史は1,000年以上を誇ります。お祭りの一番の見どころは2日目。ほら貝の音を合図に、我こそはと名乗りを挙げた若武者たちが誇りをかけて競う甲冑競馬。土煙を上げ、お腹の底にまで響く轟音を鳴らしながら力強く走る騎馬の勝負は見ものです！
甲冑競馬終了後、夏草の茂る広場に騎馬武者数百騎が集結すると、再びほら貝の音が響き渡り、広場は緊張感に包まれます。ほら貝が鳴り止み、打ち上げられた花火から二本の御神旗が飛び出した瞬間、すべての騎馬が一斉に旗の落下地点へ殺到！ゆっくりと落ちてくる旗を奪い合う「神旗争奪戦」の幕開けです。壮絶な戦いの末に旗を手中へ収めた武者は、誇らしげに周囲を駆け回り、その勇姿に拍手と歓声が注がれます。相馬野馬追こそ、相馬の地に今なお息づく武士道精神を体現しているといえるでしょう。
| 名称 | 相馬野馬追 |
|---|---|
| 開催日程 | 毎年7月の最終土曜～月曜 ※開催日程は変更になる場合がございます。 |
| 場所 | 相馬市内 |
| 来場者数 | 約19万2,600人（2016年） |
| お問合せ | 相馬野馬追執行委員会事務局 ☎︎0244-22-3064 |
福島県は、東北地方の一番南に位置するオーストラリアに似た形の県です。県の面積は、北海道・岩手県に次ぐ３番目で、県のほぼ中央に日本で４番目に大きい湖「猪苗代湖」をたたえ、東西に広く、南北にはしる「奥羽山脈(おううさんみゃく)」と「阿武隈山地(あぶくまさんち)」により３地方に分けられ、それぞれ違う気候の特徴を持ちます。
太平洋に面する「浜通り地方」の気候は割りと温暖で、北部の南相馬市には１０００年以上の歴史を持つ「相馬野馬追神事(そうまのまおいしんじ)」、南部のいわき市には「じゃんがら念仏踊り」と無形民俗文化財に指定される行事があります。また、最近では「超高速！参勤交代」の湯長谷(ゆながや)藩が置かれていたことでも話題となりました。
真ん中の「中通り地方」は盆地気候で寒暖の差が大きく、その寒暖差のおかげで美味しい果物が豊富です。新幹線と高速道路がほぼ平行して走っていて、南部の須賀川市には福島空港もあり、交通の便が良いところです。「福島わらじまつり」「二本松の提灯祭り」「二本松の菊人形」「須賀川花火大会」「白河だるま市」「白河提灯まつり」と、歴史の古いお祭や行事も多く、同じく歴史のある美味しい和菓子屋さんもたくさんあります。
新潟県との県境を有する「会津地方」は、日本海からの湿った寒気によりほぼ全域で雪が多く降ります。その雪解け水で稲がよく育ち美味しいお米が取れる米どころでもあります。美味しい水と美味しいお米があれば、決まって美味しいお酒もあるというものです。
まだ県外へ出荷していない「地方限定」のお酒を見つけるのも楽しいですよ。
このように、福島県には、ほかの県にも負けないものがたくさんありますが、お米とお酒はお隣の新潟県ほど有名でもなく、果物もお隣の山形県ほどネームバリューがなく、地方都市としてもお隣の宮城県には及ばない分、「地域限定」の「まぼろし」や「プレミア」といわれる色々なものを見つけることができます。
ＪＡ共済宿泊保養施設「摺上亭大鳥」をご利用の際には、お散歩気分で県内を散策していただき、福島県をもう少し知っていただければ幸いです。
「ふくしまからはじめよう。」
