巨大な山車を舞台に多彩な演目を披露

格式高い大神輿をはじめ、山車や勇壮な幌獅子(ほろじし)が石岡市内を巡行する「石岡のおまつり」は正式には常陸國總社宮(ひたちのくにそうしゃぐう)例大祭といい、関東を代表するお祭りの一つ。延享年間(1744~48)頃の奉納相撲に始まり、のちに、山車が町中を練り歩く現在のかたちに発展し現在でも続けられています。山車は屋根がない2~3階建てで、てっぺんに飾られた約2mの人形を加えるとその全長は5mを優に超えるというから驚き!全部で12体ある人形はそれぞれ日本神話や歴史上の人物の姿をかたどっており、上下に動かす仕掛けが施されています。山車の前面には舞台が構えられており、おかめやひょっとこの面をかぶった踊り手がお祭りを盛り上げる姿は必見です。

30台以上の獅子舞が町のいたるところに出現!

石岡のおまつりのもう一つの見どころが、力強さあふれる幌獅子の巡行。石岡の獅子は小屋に幌をかぶせその先に獅子頭を付けており、その大きさは通常でも幅2m・奥行5m・高さ2.5mほど。大人もひと飲みしそうなほど巨大な獅子が頭を豪快に振り回す様は、思わずのけぞるほどの迫力です。ちなみに小屋の中ではお囃子(はやし)の演奏が行われており、これも石岡の幌獅子の特徴です。出し物一つひとつの圧倒的なスケール感にワクワクすること間違いありません!