千葉太巻き寿司
色とりどりの見た目が楽しい。ボリューム感もたっぷりのごちそうメニュー
材料(1本分)
- 【四海巻】
- 粉末すし酢(ピンク)大さじ3/4
- 米1.5合
- 水1.5合分
- 酒大さじ3/4
- だし昆布(5cm角)1枚
- 〈合わせ酢〉
- 酢大さじ1
- 砂糖大さじ1
- 塩小さじ1/3
- 〈卵焼き〉
- 卵2個
- だし汁小さじ2
- 砂糖大さじ2
- 塩 ひとつまみ
- 酒小さじ2
- 片栗粉小さじ1/3
- みりん小さじ1/3
- 焼きのり3 1/3枚
- サラダ油適量
作り方
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すし飯を作る。炊飯器に研いだ米と水を入れ、酒、昆布を加えて炊く。炊き上がったら、1/3量を取り分ける。残りのご飯を飯台に移してしゃもじで広げ、〈合わせ酢〉をしゃもじに伝わらせながら回し入れ、うちわであおいで切るように混ぜる。取り分けたご飯に粉末すし酢を加えて混ぜ、色をつけてピンクのすし飯を作る。常温におき、ぬれぶきんをかけておく。
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卵焼きを作る。ボールに卵を割り入れて溶きほぐし、残りの〈卵焼き〉の材料を加えて混ぜる。卵焼き器を中火で熱してサラダ油を薄くひき、卵液の半量を流し入れて卵焼き器を傾けながら全体に広げる。まわりが固まってきたら菜箸で周囲をぐるりとはがし、表面が半熟状のうちに3等分にたたむ。同様にもう1つ作る。
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「四海巻」の具材を作る。のりの短辺の端から2cmにすし飯5〜6粒をつぶして塗り、もう1枚ののりの短辺の端から2cm分重ねて貼り合わせる。巻きすにのりの長さ分のラップをのせ、のりを縦長にのせる。手前を1cm、向こう側を2cm残して手前1/3にピンクのすし飯、残りの部分にすし飯を平らに押し広げる。手前からしっかりうず巻き状に巻き、縦に4つ割りにする。
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ピンクのすし飯部分から巻き始められるように、すし飯を全量写真のように広げのせます。
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「四海巻」を作る。のりの短辺の端から2cmにすし飯5〜6粒をつぶして塗り、1/3ののりの短辺の端から2cm分重ねて貼り合わせる。巻きすにのりの長さ分のラップをのせ、のりを縦長にのせる。手前1/4くらいを残してうず巻きを断面を外側に向けて横に2本並べる。間の溝に3枚にたたんだ卵を幅2cmに切って縦に並べ、溝を埋めるように3段重ねる。残りのうず巻きを断面を上にして横に2本並べのせ、四角に組み合わせる。巻きすの手前を持ち上げて角を立てながら四角に巻きととのえる。
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のりとのりが背中合わせになるように置きます。
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卵焼きが芯になるように、4つ割りにしたのり巻きで囲みます。
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巻くときはしっかり角をつけながら巻くことがポイントです。
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材料(1本分)
- 【あやめ】
- 米2合
- 水2合分
- 酒大さじ1
- だし昆布(5cm角)1枚
- 〈合わせ酢〉
- 酢大さじ2
- 砂糖大さじ2
- 塩小さじ2/3
- 〈卵焼き〉
- 卵2個
- だし汁小さじ2
- 砂糖大さじ2
- 塩ひとつまみ
- 酒小さじ2
- 片栗粉小さじ1/3
- みりん小さじ1/3
- かんぴょう15g
- 小松菜2枚(20g)
- 焼きのり2枚
- A
- 出汁1/4カップ
- 酢大さじ2
- 砂糖大さじ1
- 塩小さじ1/4
- 食紅(赤・青)各少々
- サラダ油適量
作り方
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かんぴょうを作る。かんぴょうは水で洗い、塩少々(分量外)をふってもむ。水で洗って鍋に入れ、ひたひたの水を加えて強火にかける。煮立ったら火を弱めて10分ほどゆで、ざるに上げて冷ましたら水気を絞る。小鍋にAを入れてひと煮立ちさせ、火を止める。かんぴょうを加え、一晩漬ける。
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具材の下ごしらえをする。小松菜は根元を切り、熱湯でさっとゆでて水に取り、水気をきる。
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すし飯を作る。炊飯器に研いだ米と水を入れ、酒、昆布を加えて炊く。炊き上がったら飯台に移してしゃもじで広げ、〈合わせ酢〉をしゃもじに伝わらせながら回し入れ、うちわであおいで切るように混ぜる。常温におき、ぬれぶきんをかけておく。
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薄焼き卵を作る。ボールに卵を割り入れて溶きほぐし、残りの〈卵焼き〉の材料を加えて混ぜる。卵焼き器を中火で熱してサラダ油を薄くひき、卵液の半量を流し入れて全体に広げる。弱火にし、固まったら裏返してさっと焼き、粗熱を取る。同様に薄焼き卵をもう1 枚作る。
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「あやめ」の具材を作る。巻きすにのりを1/3に切って横長にのせ、かんぴょうをのりの幅に合わせておく。すし飯で覆って楕円形に巻き、花びらを作る。同様にもう2本作る。
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「あやめ」を作る。巻きすに卵焼き2枚分のラップを乗せて卵の長辺を手前に2枚を縦に並べのせ、中央1/3分くらいにすし飯を横に平らに広げる。中央を1cm幅で横にくぼませ、かんぴょうの細切り2〜3本をくぼみに入れる。くぼみの手前と奥に花びらを1つずつのせ、間に花びらを立てる。花びらを覆うようにすし飯を山型にのせ、中央に横に薄い溝を作る。のり1枚を半分に折って折りめを溝に差し込み、のりを開いて中央に小松菜を葉と茎を互い違いにのせる。のりを両端から中央に向かって折り返し、すし飯でのりを覆う。巻きすの両端を持って中心に向けて合わせ、形をととのえながら巻く。
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ピンクの線ができるように、かんぴょうを重ね並べます
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このように並べたら、花びら(のり巻)を覆うようにすし飯をのせます。
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のり、小松菜の順にのせ、のりを折り返して小松菜にかぶせます。
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カットしたときにこのような断面になります。
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材料(1本分)
- 【祝】
- 米2合
- 水2合分
- 酒大さじ1
- だし昆布(5cm角)3枚
- 〈合わせ酢〉
- 酢大さじ2
- 砂糖大さじ2
- 塩小さじ2/3
- 〈卵焼き〉
- 卵3個
- だし汁大さじ1
- 砂糖大さじ3
- 塩小さじ1/4
- 酒大さじ1
- 片栗粉小さじ1/2
- みりん小さじ1/2
- かんぴょう30g
- 市販の山ごぼうの漬物1本
- 焼きのり3枚
- A
- だし汁1カップ
- 砂糖大さじ3
- しょうゆ大さじ2
- B
- だし汁1/4カップ
- 酢大さじ2
- 砂糖大さじ1
- 塩小さじ1/4
- 食紅(赤・青)各少々
- サラダ油適量
作り方
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かんぴょうは水で洗い、塩少々(分量外)をふってもむ。水で洗って鍋に入れ、ひたひたの水を加えて強火にかける。煮立ったら火を弱めて10分ほどゆで、ざるに上げてさましたら水気を絞る。
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かんぴょう(紫)を作る。小鍋にBを入れてひと煮立ちさせる。火を止めてかんぴょうの半量を加え、一晩漬ける。
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かんぴょう(茶)を作る。残りのかんぴょうを別の小鍋に入れ、Aを加えて落しぶたをし、10分ほど煮る。
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具材の下ごしらえをする。山ごぼうの漬物は4つ割りにする。
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すし飯を作る。炊飯器に研いだ米と水を入れ、酒、昆布を加えて炊く。炊き上がったら飯台に移してしゃもじで広げ、〈合わせ酢〉をしゃもじに伝わらせながら回し入れ、うちわであおいで切るように混ぜる。常温におき、ぬれぶきんをかけておく。
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薄焼き卵を作る。ボールに卵を割り入れて溶きほぐし、残りの〈卵焼き〉の材料を加えて混ぜる。卵焼き器を中火で熱してサラダ油を薄くひき、卵液の1/3量を流し入れて全体に広げる。弱火にし、固まったら裏返してさっと焼き、粗熱を取る。同様に薄焼き卵をもう2 枚作る。
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「祝」の具材を作る。のり3枚をそれぞれ(1)1/3、2/3、(2)1/2・1/2、(3)1/4、1/4、1/3に切り分ける。1/3ののり2枚、2/3と1/2ののり各1枚をそれぞれのりに合わせて切ったかんぴょう(茶)を芯に二つ折りにする(以下、1/3のものを【1】、2/3のものを【2】、1/2のものを【3】)。縦に2本並べたごぼうを芯に1/4ののりを巻きつけ、のりの両端からはみ出たごぼうを切る(以下【4】)。巻きすに1/2ののりを横長におき、かんぴょう(紫)を中央にのせる。すし飯をのせ、手前を1cm、向こう側を1cm残して平らに広げる。巻きすの手前を持ち上げて端まで一気に巻き、四角く形を整えて細巻きを作る(以下【5】)。
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文字を作る具材のもとになります。(3)ののりは少し余ります。
写真左から「1/4 1/3 1/2 2/3」 -
かんぴょうを芯にすることで、文字と一部となるのりに厚みと強度を持たせます。
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「祝」の「口」の部分になる具材です。
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「祝」を作る。巻きすに卵焼き2.5枚分のラップを乗せて卵焼きの長辺を手前に2.5枚を縦に並べのせ、中央にすし飯を横長に8〜9cm幅でのせ、平らに広げる。中央より1cm手前を横にくぼませ、【4】を1本はめ込み、すし飯を薄くのせて平らにならす。【2】をかんぴょうを手前にして中央より2cm手前にのせ、のりを手前にたおしながらかんぴょう部分の上にすし飯を高さ1cmほどおき、のりをたおし重ねる。中央より1cm向こう側に【5】をのせ、【2】と【5】の間にすし飯を【5】より1cmほど高くなるようにのせる。のせたすし飯の手前に貼り合わせるように【1】を垂直に立てる。【1】の裏に【4】をおき、【5】ののりの手前半分が隠れるくらいまですし飯を高さ1cmほど重ねる。【1】を重ねたすし飯の奥に貼り合わせるように手前にたおしながら立て、すし飯をかぶせる。【3】を立てながら【5】の奥側に【5】より2cmほど高くなるようにすし飯を盛って埋め、奥にたおす。のり全体が隠れるようにすし飯で覆う。巻きすの両端を持って中心に向けて合わせ、形を整えながら包むように巻く。
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【4】を埋めるイメージですし飯をかぶせます。
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【5】の右にすし飯を盛り、その右側に【1】を貼りつけます。
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「点」をつけるイメージで【4】を【1】の左に添えると「ネ」の部分ができあがります。
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ラップを巻いたままの状態で切るときれいに切れます。
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料理説明
古くから冠婚葬祭や地域の集まりのときなどのごちそうとして受け継がれてきた、千葉を代表する郷土料理です。「具を芯にして巻く」という技法が原点となり、その時代の農産物や海産物を活かして作られ、各家庭で受け継がれてきました。最近、ヘルシーで繊細な日本食が注目を集める中で、彩り豊かな巻き方の創作・伝承活動が盛んになっています。