神奈川県は関東地方南部に位置し、人口は全国で２番目に多い約９０９万９０００人、面積は約２４１６㎢と全国で５番目に狭い県です。狭い中に都市部と農村部が共存し、商業施設や観光地などの見所がたくさんあります。
　神奈川県といえば横浜を思い浮かべる方も多いと思いますが、横浜以外にも魅力のあるまちがたくさんあります。
　神奈川県の西側には、温泉や紅葉で人気の箱根があります。四季を通じて雄大な自然が満喫できるこの地はパワースポットとしても有名で、多くの観光客が訪れます。開運の神様と言われる箱根神社、縁結びの神様である九頭龍(くずりゅう)神社が特に人気です。
　都心からのアクセスが良い、県の北西部の丹沢・大山エリアでは、国定公園に指定される美しい自然と、江戸時代から多くの参拝者で賑わう大山阿夫利(おおやまあふり)神社などで、歴史を感じることができます。ケーブルカーや土産物店などもあり、最近では、登山を楽しむ若い女性「山ガール」も増えて賑わっています。
　県の北側に位置する相模原市には、独立行政法人宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の相模原キャンパスがあり、「星空に近いまち」として知られています。市民が宇宙を身近に感じることができるイベントが開催されると同時に、２０１０年に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」や金星探査機「あかつき」の開発など宇宙科学研究の発展に貢献しています。
　サザンオールスターズの曲で有名な県南の湘南エリアは、海水浴や花火大会など１年を通じて海の魅力にあふれたエリアになっています。その中でも平塚市では、毎年７月に日本三大七夕まつりのひとつである「湘南ひらつか七夕まつり」が開催されます。商店街に飾られる大型の装飾には電飾が施され、夜も楽しむことができる一大イベントです。
　ＪＡ共済連の東日本引受センターがある川崎市は、東京都に隣接し、羽田空港・成田空港までのアクセスが良いため、国内外問わずさまざまな企業が進出しています。その生産現場を見学する産業観光ツアーや、夜の工場群の照明が「工場夜景」として人気を博しています。
　最後に県庁所在地である横浜市は、商業施設が建ち並ぶみなとみらい２１地区が有名ですが、住宅街や畑などもあり住みやすいまちです。また、みなとみらい２１地区にほど近い関内駅周辺には、戦前の横浜を垣間見ることができる歴史的な景観が残されています。２０１４年の夏「ＪＡグループ神奈川ビル」が建て替えられましたが、以前のビルの外壁の一部も横浜市の歴史的建造物と認定され、新しいビルの外壁に活かされています。
　冬には、県内各地でイルミネーションを見ることができます。神奈川県にお越しの際は、ぜひご覧になってください。