神輿の大行列が「オイサ、オイサッ」と浅草の町を練り歩く!

100基近くの神輿が浅草神社に集結し威勢よく町内を巡る「三社祭」は、まさに東京のお祭りの代表格。その起源は飛鳥~平安時代にかけてあった伝承にまで遡り、伝承に由来する3人の人物を神として祀ったことから、三社祭が始まったといわれています。浅草神社に祀った神々へ祈りを届けるべく、各町会が神輿を担ぐ豪快さを競う様は粋の一言!神輿の装飾やはっぴ姿も町会ごとに異なります。最終日には神様を宿した3基の神輿が神社を出る「宮出し」が行われ、お祭りは一番の見せ場を迎えます。

歴史深い奉納の舞も三社の魅力

華々しく盛り上がるだけが三社祭ではなく、厳かな雰囲気の中で行われる「びんざさら舞」も注目。五穀豊穣・商売繁盛・子孫繁栄を神様に祈るために奉納されるこの舞は、鎌倉時代末期にすでに記録が残る非常に由緒あるもの。笛やささら(楽器の一種)、太鼓が奏でる音色が、神輿行列の見物でほてった気持ちを落ち着かせてくれます。お祭り騒ぎ一辺倒でなく、神事としての趣も継承し続けることが、粋を愛する江戸っ子の心意気です。