新年の群馬に活気を届ける伝統行事

勇ましいかけ声とともに大小さまざまな大きさの鳥追い太鼓を一斉に打ち鳴らし、町を練り歩く「鳥追い祭り」。約400年の歴史を誇るこのお祭りは、田畑を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣、家内安全・厄除けを願って始められました。正月飾りを取り付けた約10個もの太鼓が通りに並ぶ姿は見応え抜群!「鳥追いだ、鳥追いだ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ、セッセッセ、サーラバよって追いもうせ」という軽快なセリフとともに響き渡る大太鼓の音に、観客も思わず驚く迫力です。

江戸時代より受け継がれ続ける貴重な鳥追い太鼓

お祭りの主役である重厚な鳥追い太鼓は、県の文化財にも指定された群馬の財産です。大きいもので直径1mを超える大太鼓はその重量も相当なもので、大人が数人掛かりでようやく移動させられるほど。普段は大切に保存・展示されているこの大太鼓、なんとお祭りの日には誰でも叩くことができ、通りは我先にと太鼓を叩こうとする子どもたちの行列で賑わいます!まだ寒さの厳しい群馬の新年に勢いをつける鳥追い祭りは、地域の伝統を残し続けようと努力する、地元の人々の郷土愛にあふれたお祭りです。