美しい屋台と伝統のからくり奉納が高山に春を告げる
きらびやかな装飾で飾られた屋台が春と秋に市内を巡る「高山祭」は飛騨高山の誇りです。お祭りの起源は1,500〜1,600年代にまで遡り、幕末の頃、当時の豪商たちが工匠の技を競わせたことで今のように豪華な屋台が作られるようになりました。12台の屋台が曳き揃えられる春の高山祭は「山王祭」と呼ばれ、豪雪地帯である飛騨に訪れた豊かな春の芽吹きを祝います。そのうちの3台の屋台上に取り付けられた人形による、からくり奉納は要注目!熟練の綱方が操る人形の繊細かつ大胆な演技に、見物人からは感嘆の声が上がります。
一台一台見どころが異なる、個性的な屋台たち
秋の高山祭である「八幡祭(はちまんまつり)」の一番の見どころは、なんといっても屋台の曳き揃え。お祭りのメイン会場である八幡宮・表参道に11台の屋台が集結した様は圧巻の一言!境内から表参道にかけて立ち並ぶ屋台の絢爛さに見物客から思わず感動の声があがります。屋台は金具、漆工、織物に重点を置くもの、細やかな彫刻が素晴らしいものなどそれぞれ特徴が異なるので、ぜひ見比べてみて各屋台の持つ魅力に触れてみてください。