芸どころ博多を代表する、“オチ”が命の伝統話芸
「にわか面(半面)」と呼ばれるお面をつけ、「ボテカズラ(かつら)」を被った演者が、ユーモア満載の話芸を繰り広げる博多の伝統郷土芸能「博多にわか」。その歴史は古く、江戸時代中期から庶民の間で演じられていたといわれます。福岡市無形民俗文化財に指定される「博多にわか」は、多数で演じる「段物にわか」、2人で演じる「掛け合いにわか」、1人で演じる「一口にわか」など種類が多数。“博多弁でしゃべること”“2人の会話形式であること”“起承転結があること”“最後にオチがあること”などのルールがあり、オチには必ず「地口(同じ発音で意味の違う言葉でだじゃれの一種のようなもの)」を使います。
くり広げられる巧みな話芸に、会場は大爆笑!
日常生活や世相を反映させたもの、温かいユーモアに包まれたものなど、その題材はさまざま。どの博多にわかでも、見事な話の“オチ”に観客は大盛り上がり!毎年8月に「博多盆仁和加大会」が開催されるほか、博多どんたくなどの各種イベントで観覧が可能です。味わい深い博多弁特有のイントネーションで会場を沸かせる、笑いの伝統芸能を堪能してみてはいかがでしょう。