5輛の山車を浜に曳き下ろす男たちの雄姿をご覧あれ
精巧なからくり人形を乗せた5輛(りょう)の山車を男衆が力いっぱい海浜へ曳き下ろす「亀崎潮干祭」。お祭りの起源は定かではなく、一説には応仁・文明の頃(15世紀後半)亀崎の地に移りこんだ武家の発案により、荷車に笹を立て幕を張り、お囃子(はやし)を入れて町内を曳きまわしたことが起源といわれます。波打ち際まで曳き下ろした山車は向きを垂直に変え、車輪を波に洗われながら前に進んで縦に整列します。砂浜の足場の悪さにも負けず、雄々しく山車を曳き回す男衆の技術と体力に、観客からは大きな声援と歓声が巻き起こります!
歴史深い山車の装飾は惚れ惚れする美しさ
お祭りで使用される山車は、精巧な彫刻や伝統工芸の装飾技法を用いてきらびやかに飾り付けられています。特に美しい虹色の光沢を放つ螺鈿(らでん)細工や、色鮮やかな七宝焼き(しっぽうやき)をあしらった四本柱の出来は圧巻!また、各山車の上では精巧なからくり人形が華麗に舞い踊ります。幕末の成熟した文化の粋を集結して造られた、5輛の山車は一見の価値あり!美しくも雄々しい山車の姿を、ぜひ一度直接ご覧になってはいかがでしょうか。