一年の「福」を授かるべく、約1万人の裸衆が会場に集結!

真冬の深夜、約1万人におよぶまわし姿の男たちが、ご利益を得るために2本の「宝木(しんぎ)」をめぐって激しい争奪戦をくり広げる「西大寺会陽(さいだいじえよう)」。「はだか祭り」とも呼ばれるこのお祭りは、その激しさから「日本三大奇祭」として全国的に有名になりました。その歴史は古く、奈良時代にお寺で配られる護符(ごふ)に人々が殺到し、やむなく護符を投げ与えたことが始まりとされています。裸の男たちがひしめき合い、宝木を奪い合うさまは、圧巻で勇壮そのもの!宝木を授かった人は「福男」と呼ばれ、その年の福が得られるといわれています。

1万人もの裸衆がくり広げる「宝木争奪戦」!

午後8時ごろ、裸衆が続々と境内に集結。身体を清めてから境内を回り、千手観音と牛玉所大権現(ごおうしょだいごんげん)を詣で、本堂の大床でひしめき合います。午後10時、全ての明かりが消されると、いよいよクライマックス!御福窓(ごふくまど)から宝木が投下されると、会場の熱気は最高潮に達します。この宝木争奪戦、近年はグループでの参加が増えていますが、男気のある方はぜひ個人で福男を目指してみてください!