地域貢献活動リレー

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JA共済が取り組む「魔法園児マモルワタル」は、就学前の幼稚園・保育園児と保護者を対象としたミュージカル形式の交通安全教室。歌と踊りで園児を魅了し、クイズや舞台上での横断歩道の渡り方の実演を通じて、交通ルールを伝えている。今回は舞台で主演 マモルワタル役をつとめる、ミクル・ミュージカルカンパニー 増田祐紀さんに話を伺った。

増田 祐紀(ますだ ゆき)さん

幼い頃から舞台に憧れ、「魔法園児マモルワタル」を演じたいという想いから、
ミクル・ミュージカルカンパニーに所属。
2005年から続く「魔法園児マモルワタル」の中で、現在5代目のマモルワタル役をつとめる。

園児たちの交通事故防止に、貢献できていることを信じて

園児たちの声を一身に集められる瞬間が一番うれしい

ステージの幕が上がり、増田さん演じるマモルワタルが登場すると、会場は大歓声。「こんにちは!」と客席に呼びかけると、会場全体に響き渡る園児たちの声が応える。他の演者の登場前、自分だけに注がれるその声を聴く瞬間が最もうれしいと増田さんは言う。
魔法園児マモルワタルは、魔法の国に住むマモルワタルが人間の世界にやってきて、初めて出会う車や道路に戸惑いながら、交通ルールを学んでいくというストーリー。おまわりさん役が主に交通ルールを解説し、園児たちはマモルワタルと共に交通ルールを学習する。そして舞台の演者とともに歌と踊りで学んだ内容の定着化をはかっている。 「会場から帰るとき、園児たちが覚えた歌を歌ってくれていると、舞台をやれてよかったなと思います」と増田さんは語る。

憧れた「魔法園児マモルワタル」に出演する喜び

幼い頃から母に連れられ、舞台を見ていたという増田さん。キラキラの衣装やステージに魅せられ、舞台に憧れていたと言います。
その後、役者となり映像の仕事なども経験する中で、ある時、雑誌でミクル・ミュージカルカンパニーを見つけた。「その時に『魔法園児マモルワタル』のことを知ったんです。このミュージカルにどんな形でもいいから関わりたい。だから絶対にこの劇団に受かりたいと思ったんです」と増田さんは語る。そして今。その想いが叶い、現在は主演であるマモルワタル役をつとめる。「本当に幸せです」と増田さんは言う。
幼い頃から憧れ続けた舞台。その魅力を増田さんに聞いた。「舞台は『生』。生身の人間の生きた表情や姿が、お客さんの表情としてダイレクトに返ってくる。ここが魅力なんです」。

園児たちの記憶にずっと残るように全力で演じる

魔法園児マモルワタルは交通ルールを学習する機会であると同時に、多くの園児たちにとって、初めて観るミュージカル。だからこそ私たちには責任がある、と増田さんは語る。「最初に観たミュージカルって、子どもたちの記憶に残りやすい。だから、これから先もずっと覚えていてくれることを願って、熱い思いで全力で演じています」。
そしてより良い舞台にしていくために、園児たちに少しでも楽しんで欲しいという想いから、続けていることがある。普段から子どもたちの好きなものを調べて、舞台に活かせそうなものは取り入れている。「盛り上げるためのネタを収集しているんです」と増田さんは教えてくれた。「年齢を重ねる度に、向上していくところも多いけど、参加してくれる園児たちとは年齢が離れていくんです。だから、できるだけ園児たちと同じ目線になれるように、普段からできることを探しています」。

園児たちの交通安全を願って

マモルワタル役として全国各地で公演を続ける増田さんに、このミュージカルの意義を聞いてみた。 「園児の交通事故は年々減ってきています。私たちがそれにどれだけ貢献できているのかは分からないけど、少しでも役に立っているのならば、すごくうれしい」。
普段、街を歩いていて4、5歳くらいの子どもたちを見かける度に、「あの子はミュージカルに参加してくれたかな」と気になる。
少しでも多くの園児たちに自分たちのミュージカルを観て欲しい、少しでも園児たちの交通事故が減ってほしい、その想いを胸に、これからも増田さんは舞台に立ち続ける。

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