#来年も美味しく
食べれるように
鳥取県東伯郡北栄町
株式会社ファーム山脇
山脇 茂則さん
鳥取県で農家をされている山脇さんに
野菜づくりに対する想いを伺いました。
-農業はいつから始められましたか?
また、始めたきっかけは何ですか?
農家を始めたのは、35年前です。
高校を卒業してすぐ農協に入って、その後に就農しました。
自然の中で働くことは健康的でいいことだなと思ったし、自分が一から育てたものがだんだん大きくなって、出荷する時には立派なものになっている。それを販売するということにやりがいを感じます。
-野菜を作るうえで大変なことは何ですか?
最近、温暖化の影響で気温が上がってきているでしょう?気温が上がると、これまで収穫していた時期に採れなくなったりとか、熟す早さも変わり、収穫時期も早くなったり、遅くなったりします。
去年は上手く採れていたものが採れなくなることもあるのが大変ですね。
-温暖化に対して何か対策をされていますか?
なかなか予測することが難しいですが、年明けにどの品目をどの時期に作るのか細かい年間計画を立てています。
他にも、昔から作っているものは続けつつ、何年かおきに新しい作物にチャレンジするなど、柔軟な農業経営を心がけています。
-作っている野菜の中で特に苦労されている作物はありますか?
中玉トマトは、天気が良いと特につるの成長が早いため、常に管理していないと、すぐジャングルみたいになってしまいます。つるが伸びすぎた結果、実に日が当たらない状態になるとトマトに綺麗な色がつかないので、特に気をつけています。
-実は美味しいのに、色や形のせいで食べられていない野菜についてどう思われますか?
それで捨てられてしまうとしたら、もったいないですよね。生産者からするとちょっと曲がっているだけで、食べられないわけではありません。
規格に合わないようなものは、自分のところで漬物するとか、近くの農協の直売所で売るようなことをしています。
一方で、もったいないという気持ちはあるけれど、農家としては綺麗で、美味しいものを作ることを心がけているなかで、規格外品が出回りすぎると、規格に合った作物の価値が下がっていってしまうのではないかという懸念もあり、それは避けたいという気持ちがあります。
野菜によって、規格外が出る割合はまちまちですが、例えばトマトは暑さが続くと規格外が出やすくなったり、虫害で破棄しなければならなくなります。
割合でいうと2割ぐらいが規格外になってしまいますが、こうした現状も知っていただきたいですね。
そのうえで、規格に合う野菜、合わない野菜それぞれの価値はあるものの、どんな野菜であっても美味しく食べてもらえたら嬉しいですね。
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