交通安全対策NEWS3

安全運転のために知っておきたい「サポカー」のこと

年齢を重ねた今、改めて安全運転と向き合いたいと思います。リポーター 阿部祐二 年齢を重ねた今、改めて安全運転と向き合いたいと思います。リポーター 阿部祐二
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リポーターの阿部祐二さんが、安全運転をサポートしてくれる車「サポカー」について取材を実施!
高齢の身として「サポカー」について考え、わかりやすく解説していきます。

阿部祐二さん写真

ドライバーの責任ある運転は
もちろんですが、
先進安全技術を備えた
「サポカー」とともに
安全運転をつづけたい
ですね。

安全運転サポート車、愛称「サポカー」。
先進安全技術を搭載した車両で、交通事故の削減を目指します。
実は、近年の新車のほとんどが「サポカー」です。
安全運転の心強いパートナーとして期待が寄せられています。

登録・届出台数10万台当たり人身事故の件数

グラフ:全体 509.20 サポカーSワイド 297.19 全体と比較して41.6%減

登録・届出台数10万台当たり
人身事故の件数

※内閣府 令和3年版交通安全白書 特集「道路交通安全政策の新展開」―第11次交通安全基本計画による対策― ※分析対象期間:平成29年5月~平成30年12月/分析対象車両:普通乗用車及び軽乗用車 ※衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報装置及び先進ライトを搭載する車両。一般社団法人日本自動車工業会より提供を受けた型式に該当する車両をサポカーSワイドとして取り扱い、分析を実施。 ※登録・届出台数は、平成29年の年央値の8か月分と平成30年の年央値を加えたもの。 ※数値は公益社団法人交通事故総合分析センターの集計による。

全てのドライバーに推奨

サポカー

  • 衝突被害軽減ブレーキ

特に高齢ドライバーに
推奨

サポカーS

サポカーSは搭載装置によって、さらに3つに分類されます。

ベーシック

  • 低速衝突被害軽減
    ブレーキ
    (対車両)
  • ペダル踏み間違い時
    加速抑制装置
    (MT車を除く)

ベーシック+

  • 衝突被害軽減ブレーキ
    (対車両)
  • ペダル踏み間違い時
    加速抑制装置
    (MT車を除く)

ワイド

  • 衝突被害軽減ブレーキ
    (対車両・対歩行者)
  • ペダル踏み間違い時
    加速抑制装置
    (MT車を除く)
  • 車線逸脱警報
    ※車線維持支援装置でも可
  • 先進ライト

「サポカーSワイド」に搭載の
4つの先進安全技術

衝突被害軽減ブレーキ

前方の車や歩行者と衝突の危険がある場合は、ドライバーへの警報や自動でブレーキが作動します。

図:衝突被害軽減ブレーキ

ペダル踏み間違い時加速抑制装置

停止時や低速走行時に、誤ってアクセルを踏み込んだ場合に急加速を防止します。

図:ペダル踏み間違い時加速抑制装置

車線逸脱警報

うっかりあるいは風の影響などで、車線を逸脱しそうになったときに、警報音とモニター表示で知らせます。

図:車線逸脱警報

先進ライト

ハイビームとロービームを自動で切り替えたり、照射範囲を自動で調整して、前方の視界の確保を支援します。

図:先進ライト
阿部祐二さん「技術はどんどん進化していますね」

今、「サポカー」に乗っている
皆さまの声

駐車場から前に出ようとしたとき、ギヤがリバースに入っていたようで少しバックしたが、ペダル踏み間違い時加速抑制装置が働き、無事だった。

男性(65歳以上)※1

サポカー利用者イメージイラスト1

運転中にウトウトしかけてしまい、信号待ちの前の車に衝突しそうになりヒヤッとしたが、衝突被害軽減ブレーキが作動した。

女性(60~64歳)※1

サポカー利用者イメージイラスト2

長時間、高速道路を運転していると、どうしても疲れがでて、車線を逸脱してしまうことがあります。車線逸脱警報は心強いです。

女性(65歳以上)※1

サポカー利用者イメージイラスト3

安全運転をしているつもりでも、ヒヤリとしたことが何度もあった。今は警報音が鳴るので、早めに注意ができる。

男性(65歳以上)※2

サポカー利用者イメージイラスト4

高齢運転手になり、運転免許証の返納も考えていたが、サポカーにしたことでこれからもしばらくは安心して運転できそう。

男性(65歳以上)※2

サポカー利用者イメージイラスト5

やはり若いときよりも、運転する際の反射神経や注意力が少し落ちています。サポカーで運転することで、安心感が増しました。

女性(65歳以上)※2

サポカー利用者イメージイラスト6

孫を乗せることが多くなり、安全運転には気をつけていますが、サポカーがさらに安全をサポートしてくれるので、家族が安心しています。

女性(65歳以上)※3

サポカー利用者イメージイラスト7

息子や娘は、サポカーを運転する私に安心感をもっているようです。「サポカーにしてよかったね」と言ってくれています。

女性(65歳以上)※3

サポカー利用者イメージイラスト8

サポカーに乗る前は、「気をつけて」と子どもが何度も言ってきたが、サポカーにしてからは何も言わなくなった。

男性(65歳以上)※3

サポカー利用者イメージイラスト9

サポカーは皆さんの安全運転に役立っているようですね。家族の安心が得られたという声も印象的です。私もサポカーに乗っているのですが、障害物に接近した際に警報が鳴ったことがあります。その音のおかげで、落ち着いて衝突を回避できました。

高齢になっても、可能な限り運転しつづけたい私にとって、サポカーの存在はとても助かります。進化しつづける先進安全技術に期待しています。

阿部祐二さん写真

【JA共済連調べ】 ●調査方法:インターネット調査 ●調査期間:2022年7月29日~8月2日 ●調査対象:全国の40歳以上のサポカー利用者300人
●質問内容:※1 あなたが回答したサポカー機能に「便利だな」「安心した」「心強い」等、感じるきっかけとなった体験について教えてください。どんな状況を体験したのか、より具体的に教えてください。※2 サポカー以外の自動車を運転する・していたときと比較して、サポカーに乗車することで今あなたが感じていることを教えてください。※3 あなたがサポカーに乗車することについて、あなたのご家族や友人、周囲の方々の反応についてお聞かせください。

「サポカー」に関する
耳より情報

阿部祐二さん「これは知っておきたい!」

2022年5月からの新制度!

サポートカー限定免許

運転できる車の範囲を、特定の先進安全技術を搭載した車に限定する条件を免許に加えるものです。

衝突被害軽減ブレーキ(対車両・対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載した普通車が対象。

※2022年5月13日施行の改正道路交通法に設けられた免許制度。
※対象車両など、詳しくは、警察庁のホームページにてご確認ください。
※後付けの装置は対象となりません。

「免許返納」「免許更新」以外に車との関わり方に新しい選択肢が増えました「免許更新 サポートカー限定免許の申請」

自動車共済・保険の割引制度

ASV割引

契約する車に、衝突被害軽減ブレーキが装着されている場合の割引制度「ASV割引」があります。事故のリスクが低い車に対する割引制度で、多くの共済団体や保険会社が採用しています。

※自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽乗用車について、共済期間の初日が、その型式が発売された年度に「3」を加算した年(暦年)の12月末日までの契約について、ASV割引が適用されます。型式の発売から約3年経過した後は、リスク軽減効果が型式別掛金クラスに反映されますので、ASV割引の適用はなくなります。
※この他にも適用条件があり、契約内容によっては9%より低い割引率になる場合があります。
※上記はJA共済の場合であり、各社・団体によって異なる場合があります。

掛金9%割引 型式発売後約3年間

後付けできる装置も

アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる誤発進を防ぐ安全装置については、今お乗りの車に後付けできる場合があります。

※詳しくはメーカー等にお問い合わせください。

 後付けできる装置のイメージイラスト

身体機能はどうしても衰えるもの。だからこそ、
「サポカー」が心強い。

年齢を重ねると自分でも気づかないうちに、
身体機能は衰えていきます。十分に気をつけて
いるつもりでも、事故を起こすリスクは高まってしまいます。
自分の身体機能が低下していることを自覚し、
衰えをカバーする運転に切り替えることが大切です。
運転前に準備運動をする、夜間の運転は控える、
余裕をもって適切な休憩をとるなどを心がけましょう。
「サポカー」に乗るという選択も、ひとつの安心材料になります。

加齢により心配される身体機能 反射神経/筋力/視力視野/空間認知力/バランス感覚
パンフレットサムネイル画像

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サポカー利用啓発パンフレット

注意アイコンサポカーの先進安全技術はあくまでも安全運転の支援であり、機能には限界があります。

サポカーには、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援する機能が搭載されていますが、この機能は、路面や気象条件によって、あるいは一定以上の速度で走行している場合などには、適切に作動しない場合があります。この機能はあくまでもドライバーが絶えず周囲の状況を確認しながら必要な運転操作を行うことを前提としています。先進安全技術の限界や注意点を正しく理解し、過信せずに運転しましょう。

監修:
一般財団法人日本交通安全教育普及協会

西村 直人(有限会社ナック)

※自賠責共済運用益拠出事業として制作しています。