近年、「誘拐」「わいせつ」「暴行」といった犯罪に子どもが巻き込まれるケースが相次いで発生しています。 ここでは、保護者の方向けに、お子さまが犯罪に巻き込まれやすいシチュエーションや身を守るための行動、準備しておきたい防犯グッズに加え、お子さまに向けた「身を守るための合言葉」をご紹介。 お子さまが“自分の身を自分で守る”ために、日々の生活の防犯についてご家族で考えてみましょう。
身近な場所に潜む、お子さまが被害者になりうる犯罪のケースをご紹介。
事前にチェックをして、そのときの対策をお子さまと話し合っておきましょう。
帰宅時、背後から近づいたり集金や配達の人などを装って
室内に進入するケースに注意。
周囲を確認し、安全確認を行ってからカギを開けさせること、家が無人の場合でもインターフォンを押して「ただいま!」と言って家に入る習慣を。帰宅後は、どんな訪問者があっても絶対にドアを開けず、チェーンをかけることを教えておきましょう。
樹木の陰や公園のトイレなどの死角で
犯罪に巻き込まれる可能性が。
公園での1人遊びや友達と離れて遊ばないようにさせること。また、公園のトイレに行くときは友達と一緒にいくようにさせましょう。樹木などで見通しが悪い、照明が暗いなどの問題は、市役所等に通報しましょう。
まわりから見えにくい場所では、「ゲームをしよう」などと話しかけられ車に連れ込まれるケースも。
まわりから見えにくい場所(路地裏など)には近づかないよう指導しましょう。また知らない人についていかせないこと。子どもは数回面識のある人を「知っている人」と認識する場合も。保護者は日頃から子どもが遊んでいる場所に出向き、子どもが「よく会う人」などに挨拶をしておくと、犯罪の抑止力に。
駐車している車に連れ込まれたり背後から
不審者におそわれる場合があるので注意!
第一に、駐車場では遊ばせないようにしましょう。車から声をかけられた場合は、両手を広げた幅以上の距離まで離れること。駐輪場に自転車を置く際は、周囲を見まわして安全確認を。
瀬尾さちこ(セーフティライフアドバイザー)