インタビュー

インタビュー

第51回 (令和4年度) JA共済 全国小・中学生
交通安全ポスターコンクール 大賞受賞者

農林水産大臣賞 木原 英理佳さん

受賞者の声

次は“遊び心”のある作品を。

「全国コンクールの大賞に入りたいと思っていましたが、まさか本当に選ばれるとは驚きました。ポスターのテーマやアイデアを考えるのは難しいですが、賞がもらえるとまた頑張ろうと思えます。自分の作品を振り返ってみて、成長を実感しているのが構成力です。入賞作品集や県コンクールの表彰式でほかの人たちのポスターを見て、私にない発想に出会うことができ、すごく勉強になりました。色使いと構図を特に工夫して、誰が見ても印象に残りやすいものにしたかったんです。自分の自転車を実際に倒して、何度も描き直して仕上げていきました。この大賞は、決して一人ではとれていません。車のタイヤの跡や自転車の位置を一緒に考えてくれたお姉ちゃん、いつもいろいろな画材をプレゼントしてくれるお母さんにとても感謝しています。次は、表彰式で審査員の先生にアドバイスいただいた“遊び心”を取り入れつつ、シンプルなポスターに挑戦したいです。作品を描く中で悩んだり困ったりすることもありますが、このコンクールに参加し続けてきて、それを乗りこえる楽しさを知ることができました。気軽に参加できると思うので、みんなにも応募してみてほしいです」

子どもたちの挑戦を、そばで支える

保護者の声

木原英理佳さんのお母さん 木原里絵さん

自分を表現できる場所。

「この作品の前に一つ完成させていたんですが、自分でそれを出すのをやめたんです。その熱量が、審査員の方たちに届くといいなと願っていました。中学生になって自分の絵を客観的に見られるようになったんです。ほかの人の作品を研究したり、家族の意見を聞いたりするようになりました。気になったことをメモするのも、小学生のときには、なかったんです。毎年挑戦できる機会があるからこそ、その成長につながったのでしょう。このコンクールは、子どもたちが自分を表現できる場所だと思います。作品がほめられたり表彰されたりするとうれしいでしょうし、一生の思い出になるはずです。まずは、楽しみながら描いてくれるといいなと思います」

先生の声

熊本市立出水中学校 美術部教員

今年も自由に描いてほしい。

「自転車の使い方に成長が表れていると思いました。やっぱり上手ですね。あれこれと試行錯誤しながらも楽しんで仕上げている姿が目に浮かび、微笑ましい気持ちになりました。彼女の個性である、シンプルながらも自分の届けたいことをストレートに伝えられるようなデザインで、見事に表現されています。大賞の受賞は、私にとってもうれしいニュースでした。とにかく、すごいという一言に尽きますね。おめでとうと言ったときのニッコリとした木原さんの表情は忘れられません。本人からコンクールへの強い想いを聞いていたので、本当によかったと思います。普段、美術部の顧問として接していますが、作品への向き合い方がとても丁寧な生徒です。色塗りや描き込みなど、細部まで手を抜くことがありません。1年生の部員に指導や講評をしてもらうときも、親身になって教えてくれています。このコンクールは、交通安全への意識が高まりますし、テーマを見つける力を養う大切な機会です。毎年生徒一人ひとりが、自分の思ったことや感じたことをその生徒なりに自由に考えてポスターを描いています。今年もみんながどんなテーマを見つけてチャレンジするのか、楽しみです」

今年も、多くの作品に出会いたい。

JA・JA共済連 担当者の声

左)JA共済連熊本県本部 西村孝太郎さん
右)JA熊本市 西本友則課長

地域の皆さんとのつながりを
実感できる喜び。

一人ひとりが交通安全を考えてくれる機会になる。それこそがこのコンクールの意義。JA熊本市の西本友則さん、JA共済連 熊本県本部の西村孝太郎さんと江崎みゆきさんが教えてくれました。「木原さんの作品が全国の大賞に選ばれたのは、自分のことのようにうれしかったです。職場のみんなも感動していました」と西本さんの声が弾みます。大賞の記念品を木原さんのご自宅にお持ちした際、東京での表彰式の写真などを見せていただいたそうです。「地域の皆さんとのつながりを改めて実感できました。コンクールを通じて一緒に喜べるのが素敵だなと思います」

貴重な経験の一つになれたら、うれしい。

県コンクールの表彰式への想いを語ってくれたのは、西村さん。
「子どもたちにとって特別な一日ですから、作品の盾や会場の演出などさまざまな工夫をしています。応募してくれたみんなの頑張りに、少しでも応えたいんです」
「一生懸命に取り組んで完成させた、そのときの喜びを感じ取ってもらうだけでもいいなと思います。このコンクールが、何かに打ち込んだ経験の一つになれたらうれしいです」と江崎さん。これからも、子どもたちの挑戦の場であり、交通安全への意識が芽生える機会に。
今年も多くの作品に出会える日を心待ちにしているJA共済です。