インタビュー

インタビュー

第66回 (令和4年度) JA共済 全国小・中学生
書道コンクール 大賞受賞者

条幅の部 文部科学大臣賞 端 菜々美さん

受賞者の声

諦めずに努力する大切さ。

「小学1年生でこのコンクールを知り、それ以来全国コンクールでの大賞受賞を目指して毎年挑戦してきました。ちょうどそのとき、おばあちゃんが大きな病気をしてリハビリ中だったんです。何か元気づけたい、私も頑張る姿を見せたいと思って、このコンクールで一番になるよと約束しました。小学5年生のとき、もう絶対に大賞をとれると思うぐらいたくさん書いたのですが、あと一歩及ばなかったのが悔しくて。令和4年度こそは必ずと決意して、課題が発表される前の春休みから五文字の作品をイメージして練習を始めました。一番近くで誰よりも応援し続けてくれたのがお母さんです。小学4年生のときから、書き方や書写の字典を何種類も買って、その年の課題一文字一文字の研究ノートをつくってくれて、それをお手本にして練習しました。全国コンクールの審査結果を聞いたとき、その場で飛び跳ねたくなるほどうれしかったです。もう一つ感動したことがありました。書道を通じて出会った、私の目標であり、尊敬する友だちも大賞を受賞したんです。同じ目標を追いかけて、ずっと励まし合いながら頑張ってきて一緒に選ばれるなんて、この喜びは一生忘れられません。このコンクールで、諦めずに努力を続ければ夢は叶うことを知りました。これから壁にぶつかっても、この経験を思い出して乗り越えていきたいです」

子どもたちの挑戦を、そばで支える

保護者の声

第二の青春を、ありがとう。

「我が家では夏といえば何よりもこのコンクールの思い出が強いです。これまで、どうしても大賞に届かなくて。私がくじけそうになっても、娘が絶対に諦めなかったんです。審査結果を聞いたとき、思わず泣いちゃいました。同じように大賞を目指す友人と出会い、一緒に頑張れたのも大きかったです。その存在ぬきにしてこの受賞はありません。娘と同じ目標に向かって泣いたり笑ったり、第二の青春を送ることができました。思い出に残る表彰式にも連れていってくれてありがとう、と娘には感謝の気持ちでいっぱいです。子どもはもちろん、親や家族にとっても貴重な経験になる機会だと思うので、ぜひ挑戦してみてほしいです」

先生の声

神戸市立竹の台小学校 岡崎未紗先生

自分なりの目標を見つけて。

「大賞受賞のニュースを聞いたとき、率直にすごいなと思いました。いつも頑張ってきたことは家族の方からも聞いていましたし、本人と会話する中で知っていましたから、その努力が実って本当によかったです。夏休みが終わってこの作品を提出してくれたとき、ひと目で素晴らしい作品だと思ったのを覚えています。書道の授業でも、常に納得のいく字が書けるよう時間ギリギリまで黙々と取り組んでいました。書き方についてクラスの友だちにアドバイスもしてくれて、休み時間に質問をする児童もいるぐらいなんです。担任として毎日接してきましたが、書道はもちろん勉強に対しても丁寧で粘り強く、忍耐力のある児童だと思います。書道で得た学びや経験がつながっているのかもしれません。卒業式で児童一人ひとりが述べる決意の言葉があるのですが、端さんは努力を重ねる大切さを知りましたと言っていました。毎年このコンクールで挑戦したり、そのために自宅で練習を続けたりしたことが、かけがえのない財産になっているのでしょう。やはり、目標を持つことは重要だなと改めて感じました。ずっと大賞を目指してきたからこそ、大きな形になったんじゃないかと思います。
今年もコンクールが始まりますが、みんなも自分なりの目標を見つけ、取り組んでくれるとうれしいです」

今年も、子どもたちの想いに応えたい。

JA・JA共済連 担当者の声

左)JA兵庫六甲 櫨谷支店 増岡学支店長
中)JA共済連 兵庫県本部 河本典子さん
右)JA共済連 兵庫県本部 諏訪卓也課長

集中する力や
努力する気持ちのきっかけに。

「今年も子どもたちの挑戦を、しっかりと受け止めていく」と話すのは、JA兵庫六甲 櫨谷支店の増岡学さん、JA共済連 兵庫県本部の諏訪卓也さんと河本典子さん。
「学校や地域と協力してさまざまな社会貢献活動を行っていますが、皆さんとの絆が広まり深まっていると実感しています。子どもをみんなで育てていく、その輪の中にJAがいられるのがうれしいです」と増岡さん。
「どの作品からも、ひたむきな想いが伝わってきます。このコンクールが、集中する力や努力する気持ちが芽生えるきっかけになってほしいです」と語ります。

書道の楽しさや挑戦する喜びを、多くの子どもへ。

「みんなが一生懸命書いてくれたことを大事にしたいと思っています。多くの子どもたちに、書道の楽しさや挑戦する喜びを感じてもらえる場であり続けたいです」と諏訪さん。
河本さんは、「審査員の先生方は、全部の作品を時間をかけて丁寧に見てくださいます。書道を習っている子も習っていない子も、まずは一枚書いて参加してみてほしいです」と笑顔を見せてくれました。
作品に込められた子どもたち一人ひとりの想いに、想いで応えるJA共済です。