JA共済連秋田では介護福祉活動の一助になりたい、という思いから、平成28年度から介護福祉車両の寄贈を行っています。今年度も県内各市町村の社会福祉協議会と協力し、3台の介護福祉車両の寄贈をしました。今年度の1台目の車両は北秋田市社会協議会へ寄贈されることとなり、平成29年12月14日には北秋田市のケアタウンたかのすで贈呈式が行われました。贈呈式ではJA共済連秋田の櫻井本部長から北秋田市社会協議会の髙坂会長にレプリカキーが手渡されました。今年度はこのほかに潟上市と大仙市の社会福祉協議会に寄贈を行いました。
秋田県は山間の地域が多く、自宅と施設の距離が遠いといった地域的な問題を抱えています。介護福祉車両は、デイケアや介護福祉施設利用者の送迎用に使用され、地域の高齢者が気軽に出かけることを可能とし、高齢者が外に出るという気持ちを後押しする「地域社会との繋がりを結ぶ乗り物」になっています。安心して移動できる介護福祉車両が1台増えることで施設のスタッフの労働が軽減され、介護を行うご家族にも安心と笑顔を届けられると感じています。また、介護福祉施設まで安心して移動できるため、介護福祉事業に携わる多くの人々に安心が届けられると同時に、「地域における安心の輪・地域とのつながりの輪を広げる」活動が根付いてほしい、と心から願っております。
介護福祉車両の寄贈の活動の中で頭を悩ませる課題の一つは、寄贈先を決めることです。どの地域に寄贈するか、簡単に優先順位はつけられませんが、この活動の2年目である今年度も、新たな寄贈先とのご縁を結ぶことができました。「介護福祉車両が運ぶ地域との絆」を広げることができ、担当者としてとても嬉しい年度となりました。
JA共済連秋田では、今後も介護福祉活動に対する支援を通じて農家組合員・利用者のくらしを守り、豊かで安心して暮らせる地域社会づくりを目指していきたいと考えています。

平成29年12月